1. HOME
  2. 特集
  3. キナバル登山とオランウータンと自然を知る『ボルネオ Studyツアー』【予告】

SPECIAL

特集

キナバル登山とオランウータンと自然を知る
『ボルネオ Studyツアー』【予告】

中学生〜大学生が対象のツアーです。

2024年8月16日〜23日(予定)

  • 東南アジア最高峰「キナバル山(4,095m)」への登山
  • 環境活動NGO“HUTAN”訪問
  • 植樹体験やオランウータンのリハビリテーションセンター見学等のスタディツアー
  • 多様で豊かなボルネオの野生生物観察

詳細な行程の発表と募集開始は2023年秋予定
(2024年1月頃から旅をより充実させる事前レクチャー&トレーニング実施)

現場で専門家と歩き・考えることで見えてくるSDGSや未来の暮らし方

人生をゆさぶるかもしれない一生モノの体験をしませんか?

ボルネオってどこにあるの?

赤道直下に位置する世界で3番目に大きな島(面積は日本の1.9倍)。赤道直下で高温多雨。生物多様性の高い豊かな熱帯雨林が広がる。インドネシア・マレーシア・ブルネイ3か国の領土で、オランダ語と英語ではボルネオ (Borneo)、インドネシア語ではカリマンタン (Kalimantan) と呼ばれる。

チャレンジしてこそ見える景色・価値観

東南アジア最高峰であり高所登山の入り口とも呼ばれるキナバル山に登ります。
できるかどうかわからない未知の領域に挑むことは勇気がいりますが、チャレンジしたからこそ知りえる、語れる景色や価値観があります。
今回は高所登山のスペシャリストを迎え、事前トレーニングを重ねてチャレンジします。
子どもたちが世界と環境に直接向き合って考えるキッカケや、様々な体験にチャレンジできる機会を、意思をもって計画的に設けることが大切ではないでしょうか。

コンビニのアイスも環境問題につながってる!?

私たちが毎日食べている加工食品には「植物油脂」という表記で多くのパーム油が使用され、日本はそれを全面的に輸入に頼っています。
ボルネオではパーム油を生産するアブラヤシ農園の大規模な開発によって森林が破壊され、野生生物との軋轢や希少種の絶滅につながっています。
人間社会と野生生物が持続的に共存する道を目指すボルネオのNGOの方たちとともに、私たちの生活を支える産業が生み出す課題を見つめます。現地で見聞きしながら次のアクションへ繋げるプロセスを体験することは、これからの世界を創る子どもたちの良識ある判断基準を育むうえで欠かせないものになるでしょう。

国境をこえた一人ひとりのつながりが地球共生につながる

新型コロナウィルス、ロシア・ウクライナ間をはじめとする様ざまな戦争など、いま世界は不安定さを増しています。
ネットを通して海外の様子はリアルタイムかつクリアに見ることができます。けれど、世界の人々がそれぞれどのような意思で暮らし、何を大切にしたいと願っているかを実感するには、現地で直接交流する以上の取り組みはありません。
多様性を尊重し、お互いの文化をリスペクトする地球共生の時代へ向けて、国際理解の側面からも青少年が海外を旅し、体験をすることは重要な意味をもちます。

工程表(仮)

Loader Loading...
EAD Logo Taking too long?

Reload Reload document
| Open Open in new tab

Download

ウェイトリストに登録する

ご登録いただけますと、ツアー計画の進捗状況や申し込み開始のお知らせをお届けします。

ボルネオで旅をともにするスペシャリスト

湯本貴和

湯本貴和(ゆもと・たかかず)
1959年徳島県生まれ。1988年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。専門は生態学。
中央アルプスの高山植物群落や屋久島の照葉樹林・ヤクスギ林で、植物の受粉を助けたり、種子を散布したりする動物の研究を始める。
その後、コンゴ民主共和国、コロンビア、マレーシア、タイ、ガボン、ブラジルなどの熱帯雨林で、植物と動物の共生関係の研究を続けてきた。
神戸大学教養部助手、同理学部講師、京都大学生態学研究センター助教授、総合地球環境学研究所教授、京都大学霊長類研究所教授、同所長として勤務し、2022年3月に退職。
研究者が得た成果を市民と共有することで、自然からより多くを学び合い、自然とよりよく付き合う方法を考えるきっかけにしたいと、2013年に「屋久島学ソサエティ」、2023年に「全国トチノキ学ネットワーク」を創設し、それぞれ会長と共同代表を務めている。環境を傷つけない野外活動を推進する「Leave No Trace Japan」の創設時からの理事。
2023年に食卓から地球環境を考える「日本フードスタディーズカレッジ」を立ち上げて学長に就任。2023年4月に京都府と京都市が共同して設立した「きょうと生物多様性センター」のセンター長も務めている。] 2020~2022年には4000人の会員が所属する「日本生態学会」会長を務めた。
【参加者へのメッセージ】
ボルネオ島は、世界的にみても非常にたくさんの種類の生物が生息していて、「生物多様性のホットスポット」といわれています。しかしながら、近年のさまざまな人間活動によって、オランウータンやボルネオゾウなどの希少動物や彼らが住む熱帯雨林が減少しています。
いっぽうで、人々の暮らしと野生動物の生存を両立させようと努力している活動もあります。みなさんには、東南アジア最高峰のキナバル山に見られる多様な植物たちと、低地熱帯雨林の動物たちの現状、そしてボルネオ島に暮らす人々の生活をみていただくことで、地球市民としての大きな一歩を踏み出していただきたいです。

稲田真

稲田 真(いなだ・まこと)
1984年、東京生まれ。 2003年、防衛医科大学校入校。在籍中に登山を開始し、山岳部を設立。岩、雪、氷、沢と四季を問わず国内外で登山を実施。現在まで精力的に登山活動を継続中。
2009年、防衛医科大学校卒業後、航空自衛隊に医官として任官し、主に低圧環境に関わる訓練や研究に従事。その間、山岳医療に関する論文執筆、航空救難隊との山岳訓練、離島勤務などを経験。
2017年、山梨県北杜市にて山岳医療パトロール活動を開始。以後、現在まで継続中。2020年、防衛医科大学校研究科博士課程を卒業。研究テーマは高山病のメカニズム解明。
2022年、航空自衛隊を退職。WMAI(Wilderness Medical Associates International)インストラクター資格を医師として日本で初めて取得し、全国各地で野外医療コースを担当。
2023年、山岳医療サポート事務所を設立。好きな食べ物は肉。好きな山は甲斐駒ヶ岳。座右の銘は「一歩ずつ登る」。
医師、医学博士、Diploma in Mountain Medicine(国際認定山岳医)、日本スポーツ協会コーチ(山岳・スポーツクライミング)、日本登山医学会認定医、WMAIインストラクター。
【参加者へのメッセージ】
息を止めていると次第に苦しくなってきて、ついには我慢ができなくなります。さて、空気が薄い場所では息を止めた時のような苦しさを感じるでしょうか?
また、空気が薄くなると、効率的に酸素を取り込むために体に様々な反応が起こります。数秒〜数分で起こる反応もあれば、数日〜数週間で起こる反応もあります。これらの反応を高所順応と呼びますが、皆さんにも本当に起こるのでしょうか?
東南アジア最高峰で確かめてみませんか?

柏 澄子

柏 澄子(かしわ・すみこ)
1967年千葉県千葉市生まれ。高校と大学で登山を覚える。 登山全般と山岳地域に住む人々について書くライターであり登山ガイド。 主な執筆対象は、登山家、山岳ガイド、山小屋で働く人々など人物インタビューや、登山医学、野外医療、野外災害救急法について、チベット文化圏やノルウェーの文化など。
著書は『彼女たちの山 平成の時代、女性はどう山を登ったか』、『日本人とエベレスト 植村直己から栗城史多まで』(共著、第12回梅棹忠夫山と探検文学賞受賞)、『山の突然死』、『はじめての山歩き』『山登りの始め方』『山歩きはなぜ体にいいのか』など。雑誌、web、新聞などの寄稿。
現在、毎日新聞で「わくわく山歩き」を連載中。 (公社)日本山岳ガイド協会認定登山ガイドⅡ、自分が登って楽しかった山、心に強く残った山を中心に案内。 好きな山は、書く仕事に就くきっかけとなった白神山地、学生時代沢山登った剱岳と、ネパール・インド国境にそびえるカンチェンジュンガ(眺めたことしかありません!)。
【参加者へのメッセージ】
中学1年生のとき、学校の図書室で『処女峰アンナプルナ』という本を見つけました。フランス人の登山家が、人類が初めて8000m峰に登った話です。この本を読んで、「ヒマラヤは、あの雲よりも高いのかなあ?」と空を眺めて想像するようになりました。やがて私も、登山や旅、取材でヒマラヤへ通うようになりました。
皆さんも知らない土地へ行きたいと思いませんか?今回の舞台はボルネオ島にあるキナバルです。海外登山の魅力は、日本とは異なる自然環境や文化に身をおくこと。新鮮な出会いに感動するときもあれば、戸惑いもあると思います。それら全部を一緒に味わいつくしましょう!

寺田達也

寺田達也(てらだ・たつや)
ひの自然学校チーフディレクター
子どもたちの野外活動を引率しながら、自然に対して責任ある行動、持続可能な関係を築くにはどうすればいいか問いかけます。
野外救急・安全管理の面でも子どもたちのチャレンジをサポート。

社会教育協会記念事業

主催:公益財団法人 社会教育協会
主管:ひの自然学校
旅行企画:POLARIS
協力:のあっく自然学校・ボルネオトレイル